リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「はあ、やっと飯かよ~。変な女に時間食わされて最悪だぜ」


言葉とは裏腹に、よっぽどお腹が空いていたのか、赤髪はスキップしながら机に着席。


「あ!那智、もう食ってるじゃねえか!」


ツーブロ破壊神のリキさんは、金メッシュのナチを指差しズカズカ直進。


「……晴れて良かったな」

「ホーント。これで女の子いれば完璧」


銀髪紳士は、和やかに呟いてにっこり。

チャラ男のオウタは女好きを公言。

彼らは何事もなかったように私から離れていき、各自好きな場所に座る。

青空の下、お花見気分でランチタイムって感じ?

何これ。あれやこれやと最悪な状況を考えてた私が、馬鹿みたい。


「あ、あのー……」


恐る恐る話しかけた瞬間にギン、と効果音つきそうな勢いで睨まれた。

なんだコレ、無言の圧力ハンパない!



「なんだよ」

「か、帰らせて頂いても、よろしいですか?」

「あ?逃げんなっつったろうが」

「……に、逃げないけど、確かに勝手に屋上にきてしまったのは申し訳ないですけど!
邪魔なら、居なくてもいいかなって、おいとましようと思ってるだけです……」


ブツブツ蚊の鳴くような声で呟いたら総長さんがため息をついた。


「仕方ねえな。要するに、お前がヒマじゃなきゃいいんだな」

「はい?」


えっと…言ってる意味がよく分から──



「ちょうどいい、歌えよ、ここで」



な……えっ!?