リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「みんな楽しみにしとるんやで~。優凛が歌うってなったら盛況するやろうなあ!」


うっ……龍生。

そんなキラキラスマイル見せつけないで。

あなたの笑顔を前には、ノーと言えなくなる。


「ってことで、決まりだな。歌えよ?」

「え?」

「あと1週間しかねえから、曲とか考えとけ」

「1週間か、短いな~……じゃねえ!待てまてぇーい!」


なんだかこのまま解散しそうな雰囲気だったので、自分から待ったをかけた。

みんなは「は?」みたいな顔してる。


「いっつもそう!なんで勝手に決められてんの!?
まったく、基本的人権の損害だ!
もっと個人の意見を尊重するべきだ!!
もーー!!もうやだ!もう、なんでいつもこうなんの!」


歌うのは好きだけど勝手に決められるのは嫌なんだ。


「どーどーどー」

「むっ……私は牛じゃない!」

「だって、もーもーうるせえよお前」


そう思って反論したのにサ悠が茶々いれてきた。

しかもこいつにしては珍しく冷静に、私に制止をかけた。

余計ムカつくぜ。


「なんで嫌がるんだよ」


睨んでたら、睦斗がムッとした顔をして一言。


「だって理不尽じゃん!歌うなんて言ってないもん!」

「そんなに嫌か?」

「嫌だ!」

「ストリートライブはいいくせに?」

「うっ……だってあれは知らない人ばっかりだから変な緊張しないの!」


でもよく考えたら、歌いたくない理由もないんだよね。