「へえー……そういえばさっき、歌ってたね」
自責してギターを抱え込んでいると、影に覆われた。
顔を上げれば私の前にしゃがみ込んでいる人がいる。
すらりとした大きな体に女性なら誰もがときめくであろう甘いマスク。
チャラ男、と勝手に呼んでる男の人だ。
にこにこ笑ってるけど、見え見えの愛想笑い。
この笑い方は嫌いだ。
「ちょっと見せて」
鼻につく笑顔に気を取られていると、ギターに向かって手が伸びてきた。
とっさに体をひねって拒否の姿勢を示した。
「ダメ。これだけはダメ!このギターだけは触らないで!」
私は必死だった。唖然とするチャラ男や総長に構うことなく、再びギターを抱きかかえる。
「これは……私の宝物なの!」
「はあ?なんだそれ……まあいいけど」
怒られるかと身構えていたけど、チャラ男に関してはギターはそんなに興味のあるものじゃなかったらしい。
「ぶつけたとこ大丈夫?」
今度は私に向かって手を差し伸べてきた。
え、心配してくれるの?でも勝手に女の子に触るな!
「もういいだろ桜汰。その辺にしとけ」
間一髪、総長がチャラ男の手を掴む。
ホッとしたのも束の間、今度は凄まじい視線を感じた。
「……誰だこいつ」
見れば、いかにも機嫌悪そうな顔のヤンキーが1人。
黒髪に金のメッシュが目立つ──つまり金メッシュ。
こいつ、入学式で女子を恐怖のどん底に落とした人じゃないか!
自責してギターを抱え込んでいると、影に覆われた。
顔を上げれば私の前にしゃがみ込んでいる人がいる。
すらりとした大きな体に女性なら誰もがときめくであろう甘いマスク。
チャラ男、と勝手に呼んでる男の人だ。
にこにこ笑ってるけど、見え見えの愛想笑い。
この笑い方は嫌いだ。
「ちょっと見せて」
鼻につく笑顔に気を取られていると、ギターに向かって手が伸びてきた。
とっさに体をひねって拒否の姿勢を示した。
「ダメ。これだけはダメ!このギターだけは触らないで!」
私は必死だった。唖然とするチャラ男や総長に構うことなく、再びギターを抱きかかえる。
「これは……私の宝物なの!」
「はあ?なんだそれ……まあいいけど」
怒られるかと身構えていたけど、チャラ男に関してはギターはそんなに興味のあるものじゃなかったらしい。
「ぶつけたとこ大丈夫?」
今度は私に向かって手を差し伸べてきた。
え、心配してくれるの?でも勝手に女の子に触るな!
「もういいだろ桜汰。その辺にしとけ」
間一髪、総長がチャラ男の手を掴む。
ホッとしたのも束の間、今度は凄まじい視線を感じた。
「……誰だこいつ」
見れば、いかにも機嫌悪そうな顔のヤンキーが1人。
黒髪に金のメッシュが目立つ──つまり金メッシュ。
こいつ、入学式で女子を恐怖のどん底に落とした人じゃないか!



