リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「……おい、誰だこの女」


ふと気がつけば、私の周り半径2メートルは雷神に囲まれていた。

私はその中心に座りこんでいる状態で身動きとれない。


「大丈夫か?痛かったろ」


声をかけてきたのは目の前にいる銀髪。

さすが紳士、心配してくれるなんて……。


「心配するだけ無駄っすよ颯さん!マジザマァ…!」


そう言ったのはもちろん赤髪のサル──こと、ユウとかいう奴。

なんでこのくだりでいっつも割って入ってくるんだよ。

そろそろウザいぞ!


「おい……」

「ぴえっ!?」


すると突然誰かにつつかれた、と思ったら総長が私よギターを持って後ろに立っていた。


「これお前のだろ…こんなでっかい忘れもんして逃げようとしてんじゃねえよ」

「マイギター!」


勢いよく総長が持っているギターに飛びついた。


「うおっ……」

「あっ!?わざわざ持ってきてやったのに、我らが総長を突き飛ばすんじゃねえ!」

「璃輝、その呼び方やめろ……」


そんな声が聞こえたがもう知らん!

私としたことが大事なギターを置いて、逃げようとしちゃったの?お母さんごめんなさい!