リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「……今の、どなた?」

「あ?」

「だから、今の美しすぎる美女だよ!あんな綺麗な人がいるんだね!」


クールビューティなスミカさんの登場に、久々にネジの外れかかった私は、大興奮だった。


「誰、だれ!?ぜひお知り合いになりたい!!」

「はあ?……あの人は、那智の…──」

「……姉貴だよ」


部屋の奥から、声がひとつ。

睦斗のじゃなかった。

それは──


「……那智」


会いたくて、会いたくなかった、その人のものだった。


「お前、大丈夫か」

「あ?心配される程度じゃねえよ」

「そうか、良かった……」


良かったと安堵した睦斗は、本当にほっとした顔してて、那智のこと心配してたんだなって思った。


「……上がれよ、睦斗」

「いや、お前も休んだほうがいいだろ。俺らはここで……」

「いいって。変な気遣いすんな」

「……分かった」


睦斗が部屋に入っていったので、私は戸惑った。

こういう時って、私も一緒にいていいの?

邪魔にならない?


「優凛、お前も来い」


そんな私に、睦斗は遠慮なく呼びかけてきた。

私は頭の中で悩みつつもその声に従うことにした。