リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

けど、そこまで。

俺に許されているのは、友達と呼べる関係までだ。


だってこいつは、睦斗の女。

仲のいいあいつらを見れば見るほど、俺が手を出しちゃいけないと分かってたはずなのに。

幸せそうな2人を前に、俺は傍観するだけとわきまえていたはずなのに。


自分に嘘はつけねえんだ。

俺は優凛が好きなんだ。

俺たちの関係に亀裂が生じると分かっていても。

気持ちが抑えられないほど、深く。


なあ、気持ちを伝えた俺を、お前は軽蔑するか?

最低な男だと(さげす)むか?

こんな気持ち初めてなんだ。

どうしたらいい?

奪ってしまいたいと思うほど、お前が欲しいんだ。


「優凛……好きだ」


囁いた言の葉は、やけに静かな夜に響いた。