リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

その声に、2人の表情に、その場の雰囲気にしびれた。

男の友情ってかっこいい……青春だ!


「……お前の彼女にも、毎度驚かされるし」

「は?優凛に?」


って、あれ?今、私の名前が出たよね。


「ああ、あんな女……他にはいないだろ」


確かにネジが外れてますが、颯先輩に迷惑をかけるようなことは──


「今日だって、俺のこと知っても興味があるのはバイクの方ばかりで……。
『瀬戸モーターズリスペクトしてます』って、俺に言うセリフじゃないだろ」


ごめんなさい颯先輩、ガッツリ迷惑かけてました。


「けど、睦斗の彼女が優凛で良かったよ」


だって瀬戸モーターズのバイクカッコいいんだもん……って、え?

颯先輩、今なんておっしゃった!?

すっごい嬉しいことをサラッと言われた気がするんですけど。


「けど颯ー、そのこと優凛には言うなよ?」

「なんでだ?」

「褒めたら調子乗るからな。それに優凛はいじりがいがあるからたまに誉めるくらいのアメとムチでいいんだよ」


……と、感激して感動しまくっていたら、睦斗の発言に違和を感じる。

誉めたら調子に乗る?いじりがいがある?

なーに言ってんじゃ睦斗!


「お前な……」


ほら、颯先輩だって呆れて苦笑いしちゃってるじゃん。

こんなところでSっぷりを発揮するじゃない!

恨めしく影から覗いていると、睦斗が口の端を上げる。