「すごい……!」と驚きを口にしたら誰かとかぶった。

右サイドに立つ、華奢な女の子。

それはここまで一緒に来たココだった。


「こんなとこ……ホントに私がいていいのかな?場違いじゃない?」

「そんなことない、むしろいてください!
私が呼んだんだから。ココがいなかったら来てないよ!」


ココが不安そうだったので、素直な気持ちを述べた。

だって本当に、ココを連れてきたかったんだもん。


「……そっか、よかった。実は今日のこと、すごく楽しみだったの」

「うんうん、私もめっちゃくちゃ楽しみにしてた!」


「……おーい、女の子たち~」


ココと笑いあってると、桜汰先輩に呼ばれる。


「優凛、行こう?」


呼び寄せられてそっちを見ると、ココに優しく腕を掴まれた。

為すがままに足を進め、着いたのはなぜか睦斗の横。


「ん……睦斗?」


どうやらココちゃん。

ご丁寧に、彼氏の横に連れて来てくれたらしい。