突拍子もないことを言えば、流石睦斗を言えども、びっくりして目を白黒させる。

うん、デリカシーのない発言で失礼。


「ちょっ……お前なんてこと言うんだよバカ!」


悠が顔を真っ赤にして私を叱責。


「男の前で、んなこと言うんじゃねえ!お前そんなこと言う子じゃなかったろ!?」


璃輝さんも同調してお叱りの言葉を。


「え、マジで?俺ブラ外した優凛ちゃんに添い寝したい」

「……お前、節操がなさすぎるだろ」


私の発言で変態変化した桜汰先輩。

颯先輩はそんな彼に冷たい視線を送っていた。


「えー、仕方ないじゃないですか。月に1回は絶対来るんだもーん」


唖然とする彼らをよそに、いじけて見せる。


「知るかこの痴女が!」

「さっさと保健室行け!」

「ほいほーい、それじゃ」


悠と璃輝さんが叫び出したので、お言葉に甘えてすたこらさっさ。

内心はとても複雑な状況なのに、嘘をついてしまう私。

やっぱり、“あの時”から私は変わってない。




その日、私は姿を見ることなく、ココは学校を早退した。

那智もどこにもいなかった。

私はただ、軽率にココを送り出したことに後悔しつつ、何も解決しないままその日を終えた。