リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「おい璃輝。せっかく可愛い子が睦斗囲んでたから声かけようと思ったのにー……って優凛ちゃん?」


桜汰さんは私の心情をは打って変わって、おちゃらけた発言を飛ばす。


「……げっ!ブスいたのかよ!」


お馴染み、悠ことサルは当然のように私をブスと呼ばわる。

何度も言うが、私はブスじゃない。

じゃなけりゃ、睦斗がブスを好きになったってことなんだぞ!

そこんとこ、ちゃんと分かって言ってんの!?


「……いい加減呼び方直してやれ、悠。お前も一生サルと呼ばれるぞ」

「それは嫌っす!でもこいつは可愛くねえ!!」


颯先輩が紳士らしく指摘してくれるけど、むしろサルは勢いづいて吠えだした。

はい、イラッと来ましたー!


「……そんなこと言うから、いつまで経ってもサルなんだよ」


言われっぱなしは(かん)に障るので、結構な声量で独り言。


「あ?聞こえたぞてめえ!」

「え?何反応してんの?あ、そっか。サルに反応したってことは、自覚あるんだー!」

「ああ!?てめえ、いつも以上に口悪いぞ!!」

「そう?いつも口の悪いおサルさんよりはマシよ」

「つべこべうるせえ、俺はサルじゃねえよブス」

「私はブスじゃねえよサル」

「……」


あらま、珍しい。悠と口論して無言になるなんて。