リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「あんたに何があったのかは知らないけど、ココと一緒にするな!
上辺だけしか見てないのはあんたでしょ!?」

「あ……?」


怒りに駆られて、なりふり構わず口走った。


「ココがどれだけあんたのこと想ってるのかも知らないで……!」


悔しかった、苦しかった、許せなかったんだ。

どんな時も那智を想い続けてたココを、傷つけようとするなんて黙っていられなかった。


「ココはね、ずっと前からあんたしか見てないの。
分かるでしょ?ココが他の人と違うって、あんたが重ねてる人と違うって!
それを分かってて……なんでっ……」

「もう、いい……もういいよ優凛!」


ココが悲痛な声を上げて、私に抱きついてきた。

その手は震えてて、やけに力が入ってた。

こんなにも傷ついてるのに、どうして那智をかばうの?


「……ちゃんと見てよ、ちゃんと聞いてよ!
いつまで孤独でいるつもりなの!?」


ココの震える体に、那智に対する更なる怒りを覚えた私は、必死に叫んでた。

周りなんか見えなくてただ怒りに身を任せてた。

だからその声に、徐々に人が集まり出していたのを知らなかった。