リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「姫じゃないよ、姫っていうのはココみたいに可愛くって優しくって癒される子が選ばれるもんでしょ?
それに比べたら私、明らかに可憐なヒロインって感じじゃないし。
第一めっちゃいじられるし」

「そのココっていう子見たことないからなんとも言えないけど、姉ちゃんは確かに姫って柄じゃねえよな。
いじられるのは姉ちゃんが変なことするからだよ」

「変なことなんてしてない!
達綺、あんたケンカ売ってる!?」


売られたケンカは買ってやるぜ、そう思って意気揚々と声を上げたら達綺は「違うって」と言いながら優しく笑った。


「今日、雷神に初めて会って思ったけど、みんな大事にしてくれてんじゃん」

「……誰を?」

「姉ちゃんのこと。総長さんだってそうだし、周りのメンバーとも仲良いって印象だった」


仲がいい?大事にしてくれてる?

そうなのかな。どっちかって言うと、雑に扱われてるような気がするんだが。

特に赤髪おサルの悠とか。


「……居場所、見つかったね」

「え?」

「姉ちゃんが姉ちゃんらしくいられる場所」


私が私らしく?

雷神といることで、自分らしくいられるってこと?

そうなのかな。達綺に言われるまでそんなこと考えたことなかった。