リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「……姉ちゃん?」


あの目まぐるしい1日から、早1週間。

雷神vs白夜の抗争のことも、私と睦斗が付き合ってるってことも、家族には誰も言ってない。

いや、言おうとしてたんだよ。

でも。


「……ってヤベ。部活遅れる!行ってきます」

「お?今日部活あるのか達綺?」

「うん、今日は練習試合!せっかく帰って来てくれたのに悪いけど……」

「ハハッ、気にすんなー頑張ってこい。一番点取って来いよ!」

「ヘヘッ、上等!」


こんな感じで達綺は、部活ですれ違いの日が続いて、ゆっくりお話しすることが出来ない。

なんたって達綺ちゃんは、中2なのに強豪校のバスケ部のエース。

平日は朝練から始まり夜遅くまで練習漬けだし、休日は遠征に行ったり練習試合に行ったり。

つまり、達綺ちゃんはバスケ馬鹿なのだ。

今日は土曜日だしお父さんが帰って来るから、まとめて全部お話しようと思ってたんだけど。


「いってきます!」

「いってらっしゃーい」

「頑張ってこいよー!」


どうやらお昼の間に話すのは難しいみたい。