リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「……よーし。それじゃ改めて、2人ともただいま!」


長い間お母さんを見つめていたお父さんは、座った状態から腰を上げて、満面の笑みを浮かべた。


「おかえり!」

「お帰り〜」

「うんうん、優凛は高校生で大人っぽくなったし、達綺は背が伸びてイケメンになったな~」

「てへっ」

「……髪が伸びただけだろ」


なんだと達綺、お前だって背が伸びただけじゃん!

顔変わってないからイケメンとか関係ないじゃん!


「……どうだ優凛、仲のいい友達や彼氏はできたか?」


憤怒の形相で睨んでたら、お父さんが突拍子なことを。


「そうだ…ん言ってたじゃん姉ちゃん。『ステキな彼氏を連れて来てやるから』って」


ずいぶん昔の事を掘り返して来た達綺は、嫌味ったらしくドS顔で笑いやがった。


「あれ〜どーしたのかなー?素敵な彼氏、まだ紹介してもらってないな〜」

「ああん!?」


おるわ!イケメンで色んな意味で最強で、そんでもってお前以上にドSな彼氏がいるわ!

って言おうとしたけど、口をつぐんだ。

だってまだ私──家族にこの話まだしてない。