よかったね龍生、勝手に母親になった気持ちでその後ろ姿を見つめて私は歩き出した。
一緒にいたココは「じゃあ、あとはおふたりで」といたずらっぽく笑って先に校舎に入ってしまった。
ふたりきりになると、睦斗は私の顔をじっと見て何も言わない。
えっ、何?何か言ってよ。
視線に負けてそっちを見ると、睦斗が怪訝な顔をして私を覗き込んでいた。
「な、何……?」
「……クマできてる」
そしておもむろに立ち止まって、片手で私のあごを持ち上げた。
「……!?」
「眠れなかったのか、優凛?」
真剣な顔で、食い入るように眺める睦斗。
そんな至近距離で、しかも指先が顔に触れてちゃ、頭に血が上って答えられませんよ!
「ちょっと疲れたのかなー?」
だから適当に、当たり障りのない答えを返した。
「そうか…」
それだけ言って、睦斗は触れている手を離した。
うん、間違いではないよね。
実際昨日は、1日中ハードだった。
昼は白夜に攫われ、夕闇に染まるころには睦斗に告白された。
精神的にも肉体的にも、良い意味でも悪い意味でも、ダメ―ジを受けたわけで──
それにここで、龍生からの長電話のせいで眠れなかったなんて言ったら、睦斗きっと怒る。
それじゃ龍生が可哀想だ。
一緒にいたココは「じゃあ、あとはおふたりで」といたずらっぽく笑って先に校舎に入ってしまった。
ふたりきりになると、睦斗は私の顔をじっと見て何も言わない。
えっ、何?何か言ってよ。
視線に負けてそっちを見ると、睦斗が怪訝な顔をして私を覗き込んでいた。
「な、何……?」
「……クマできてる」
そしておもむろに立ち止まって、片手で私のあごを持ち上げた。
「……!?」
「眠れなかったのか、優凛?」
真剣な顔で、食い入るように眺める睦斗。
そんな至近距離で、しかも指先が顔に触れてちゃ、頭に血が上って答えられませんよ!
「ちょっと疲れたのかなー?」
だから適当に、当たり障りのない答えを返した。
「そうか…」
それだけ言って、睦斗は触れている手を離した。
うん、間違いではないよね。
実際昨日は、1日中ハードだった。
昼は白夜に攫われ、夕闇に染まるころには睦斗に告白された。
精神的にも肉体的にも、良い意味でも悪い意味でも、ダメ―ジを受けたわけで──
それにここで、龍生からの長電話のせいで眠れなかったなんて言ったら、睦斗きっと怒る。
それじゃ龍生が可哀想だ。



