ところでその話の内容はというと、謝罪と感謝だった。

それから延々と、雷神の一員となって嬉しいという話を聞かされた。

3時間エンドレスでしゃべり続けるから──ホント、寝られなくなるかと思った。


「でも……ええんかな?」


睡眠時間を奪われたことを理由に、横目でじとっと見ていると、龍生ははガクンとトーンを落とした。


「散々酷いことしたってのに、何の処罰も受けんでここにおるなんて」


急激にテンションを下げた龍生。

そうやって悩む心も、分からないことはない。

龍生は確かに雷神となった。

揺れない正義を持つ心と、秀でた頭脳が評価されて、龍生は念願叶って雷神の一員に。


「そんな奴が雷神名乗るなんて……許されることなんやろうか」


それでも龍生は、自分を許せないでいる。


「あ……ねえ、2人とも!」


シリアスなムードが流れ始めた時、ココが目線を前に向けて、驚いたように声を上げた。

そこにいたのは……。