「まさか結城くんと付き合うことになったなんて」


そう、実は昨日はココにそのことを連絡したのだ。


「昨日はごめんね、夜遅くに電話しちゃって」

「ううん、むしろ電話してくれてありがとう!
個人的にはやっとくっついたか〜って感じで私も嬉しくなっちゃった」

「え、そんな分かりやすかった?」

「うん、特に結城くんは優凛のこと絶対好きだなって思ってたよ」

「えー、私は全然分かんなかった」


そんな会話をしながら十字路を通りかかった。

同じ制服を着た人達が右から左からやって来る。

すると合流する生徒の中に、朝日にきらめくハニ―ブラウンの髪色が。


「龍生!」


迷わず声をかけらば、彼は白い歯を零した。