「優凛、おはよー!」


朝、あくびをしながら登校していたら後ろから女の子の声が聞こえた。

振りかけると、綺麗な笑顔とご対面。


「ココ!」


ココは両腕を広げながら走って来たので抱きとめた。

そのまま「アハハ」「ウフフ」とわけも分からずグルグル回っていると、ココが顔を上げた。


「優凛の後ろ姿見つけて走っちゃった!
ごめんね、出会い頭に突進して」

「私も朝から会えて嬉しい!あとココ軽いから抱きついてきても大丈夫だよ」


素直に愛情表現してくれるココが可愛すぎる。

ボブのふわふわした髪をなびかせ、彼女は私の隣を歩き出した。


「ふふ、それにしても昨日はビックリしちゃった」


すると、ココがニヤリと小悪魔に笑って私を見てきた。