リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「おい睦斗、冗談だろ?
こいつは一番厄介だ。考え直せ」


しかしながら、この決断は睦斗の独断。

待ったをかける人物がいてもおかしくない。

深刻な顔をして、睦斗の顔を覗き込むのは颯先輩。


「……いいだろ颯一。ちょうど頭の回る参謀が欲しいって話したじゃねえか」


一方の睦斗は涼しげな顔で一言。

屈託のない笑みを見せれば、緊迫していた空気に亀裂が入る。


「お前な……」


なんと!颯先輩が呆れたように口の端を上げたのだ。


「……ハハッ!さすが睦斗」

「マジでぇ?そっから引き抜くとか普通考えつかねーわ」


釣られるように桜汰先輩が笑いだし、悠も驚きを隠せないみたい。


「全く、突拍子のねえこと考えやがる!」


桜汰さんは睦斗に近寄ってきて、バシバシと背中を叩きだした。

先輩は嬉しいんだろうけど、睦斗は“痛いから止めろ”って顔で訴えてる。

璃輝さん、怪力なんだからやめてあげて!