リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

睦斗の言葉に周囲の人間がざわめく。


「睦斗、嘘だろ?」

「こいつ……雷神に入れんのか!?」


当然、周りの幹部や現雷神のメンバーたちからは批判的な意見が。

しかし睦斗は迷いのない静かな瞳で龍生を見つめている。



「なっ、何を言うとるんや!」


ざわめきをかき消したのに龍生。

瞳に輝きを取り戻したように見えたけど、瞬く間にキッと眉を上げ、顔を歪めていた。


「俺は、あんたらの敵やで!いつ裏切るかも分からん無法者を、野放しにするっちゅうんか!?」


龍生はここまで来ても、未だに嘘を吐いていた。

いつか雷神の一員になりたい言った龍生。

ここでついに願いが叶おうとしている。

でも、こんな形で入ることか嫌なんだ。

白夜を倒すためとはいえ、雷神を裏切ってしまった自分を龍生はきっと許せないんだ。


「うるせえ。俺が来いって言ってんだよ」

「っ……!」



だけど、ほらね。

睦斗は確かに人を見る目を持っている。

睦斗は一度断られようとも諦めたりなんかしない。

まあ、そのおかげで、一時雷神恐怖症に陥った人間がここにいるけども!

でも結局、今は雷神に出会えて、睦斗のそばにいれて良かったと思ってる。


私にとって、雷神はとてもあたたかい居場所だ。