歌姫はいわば雷神の寵姫。
要はそいつを餌にすれば、雷神を誘き寄せることができる。
白夜は事実確認もせずに勝手に推測して、歌姫を探し出した。
その頃やった。
優凛が、その歌姫であると勘づいたのは。
優凛が昼休みに忽然と姿を消した日に限って、屋上からあの歌声が聞こえてくる。
優凛はそんな目立つ子じゃないから誰も気にしないだけで、少し注意してみたら優凛が歌姫であることなんてすぐに分かる。
歌姫の正体が、白夜にバレるのも時間の問題やと思った。
そこで、考えついた。
“俺が白夜に嘘の情報を流し続ければ、歌姫の正体はバレることなく、雷神は勢力を保つことが出来る”と。優凛は友達やったし、雷神は俺の憧れやった。
せやから俺は裏から手を回すことにした。
白夜に潜入し、内側から壊していくことを決めた。
俺は白夜の参謀──“脳”となって、あらゆる情報を集めた。
表には決して姿を現さず、影のリーダーとして。
ただし、白夜には嘘を混じえて情報を提供していた。続けていた。
はぐらかして混乱させて、白夜が衰退するのを待った。
そして一刻も早く、雷神が潰しに来てくれるのを祈った。
けど、俺は白夜を過小評価していたらしい。
腐っていても、歴然とした差はあっても、雷神に次ぐ勢力・白夜。
こいつらは減るどころかどんどん増えて、ついには雷神の数を上回った。
このままじゃ、雷神だって太刀打ちできなくなる。
なんとかしようと考え込んどったある時、あろうことか、優凛自ら白夜に手を出した。
要はそいつを餌にすれば、雷神を誘き寄せることができる。
白夜は事実確認もせずに勝手に推測して、歌姫を探し出した。
その頃やった。
優凛が、その歌姫であると勘づいたのは。
優凛が昼休みに忽然と姿を消した日に限って、屋上からあの歌声が聞こえてくる。
優凛はそんな目立つ子じゃないから誰も気にしないだけで、少し注意してみたら優凛が歌姫であることなんてすぐに分かる。
歌姫の正体が、白夜にバレるのも時間の問題やと思った。
そこで、考えついた。
“俺が白夜に嘘の情報を流し続ければ、歌姫の正体はバレることなく、雷神は勢力を保つことが出来る”と。優凛は友達やったし、雷神は俺の憧れやった。
せやから俺は裏から手を回すことにした。
白夜に潜入し、内側から壊していくことを決めた。
俺は白夜の参謀──“脳”となって、あらゆる情報を集めた。
表には決して姿を現さず、影のリーダーとして。
ただし、白夜には嘘を混じえて情報を提供していた。続けていた。
はぐらかして混乱させて、白夜が衰退するのを待った。
そして一刻も早く、雷神が潰しに来てくれるのを祈った。
けど、俺は白夜を過小評価していたらしい。
腐っていても、歴然とした差はあっても、雷神に次ぐ勢力・白夜。
こいつらは減るどころかどんどん増えて、ついには雷神の数を上回った。
このままじゃ、雷神だって太刀打ちできなくなる。
なんとかしようと考え込んどったある時、あろうことか、優凛自ら白夜に手を出した。



