リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「俺がお前を攫ったんも本当なら、優凛を使って白夜を潰そうと企んでたことも、事実や」


ぽつりと話始めた龍生。

全部を諦めて、素直に罰を受けようと言う姿勢だった。

けれど、自分に嘘を吐いちゃダメだ。


「でも龍生は助けてくれた。あの時、独りぼっちだった私に、“お前の味方だ”って、言ってくれた──」


必死に弁解しようとすれば、龍生が光の宿らない目を私に向けた。


「そんなん、全部綺麗事や」


くり出された主張は、変に力が入っていた。

俺は悪者だと、自分に言い聞かせているようだった。


「優凛は優しいな。あんなこと仕出かした俺を、味方やと勘違いしてくれるんや」

「味方だよ。龍生は助けてくれた」

「……ほんま、お人好しやな。結局俺は、お前を攫って雷神を陥れようとした、白夜っていうクズの集まりと同類なんやで?」


自虐して力のない笑みを作る龍生。

ほら、すぐ分かる。

それは嘘の笑顔、龍生のものじゃない。