リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「……てめえ、優凛をどこにやった!」


思わず声を荒げた。

バイクに跨って、帰る気でいた周りも、異変に気づき俺に視線を集中させた。


「答えろ……白夜!!」


そうだ。今思うと全て辻褄(つじつま)が合ってんだ。


『ほな……姫さんをちゃんと護衛出来るよう、祈ってます』


あの不可解な言動の意味。

あれは“白夜から優凛を守ってみろ”という挑発に他ならない。


「てめえ……何者だ!」

『俺のことなんてどうでもええ!優凛を助けたいんやろ!?
こっちかて時間がないんや、聞いてくれ!』


てっきり、嘲笑や卑下する言葉が返ってくるのかと構えていた。

しかしそいつは焦っていた。

頼みの綱を俺に託すような、切迫した雰囲気が伝わった。