リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「……まあ、どんな罰かってのは向こうに帰ってからのお楽しみだ」


笑みを崩さないまま、睦斗は私の手を取る。

そのまま手を繋ぎ、後ろ手に私を引っ張る形で歩み始めた。


「どこ行くの?」

「……心配なんだろ?龍生って奴のこと」


なるほど、アジトに帰るってこと?

アジトには、龍生がいるんだよね。

龍生、私はまだ、あなたの本当の事聞いてないよ。

どんな気持ちで裏切って、どんな気持ちで私を助けたの?

あなたは一体何の為に、自分を悪に仕立て上げたの?


「ところで優凛。知りたいか?」

「なにを?」

「俺たちが……雷神がお前の元へ駆けつけることが出来た理由」


……確かに。

当たり前のように救ってくれた雷神だったけど、どのような経緯で私の居場所を突き止めたのかは、謎のままだ。


「……聞きたい」


手に少し力を込めると、睦斗はそれを優しく包み込んで、歩きつつ話してくれた。