リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「……なんで、このタイミングで、そいつの名前が出るんだよ」

「はい?」

「気に入らねえ、たった今告白したと思いきや違う男の話か。優凛、お前さては浮気性だろ」

「ご、ごめんなさいね空気読めない性格で!
あと浮気なんてしたことないわ!」


浮気性じゃないけど絶対言えない。

キスされないための防衛策を考えてたら、龍生の顔が出てきたなんて──口が裂けても言えるか!


「あ?じゃあ大人しくキスされろよ」

「はあぁ!!?」


どんどん顔を近づけてくるから、睦斗と少し距離を取った。


「恋愛感情はないけど、龍生に何かあったらと思ったらいてもたってもいられない!
だってあの人は無実だから」


そうだよ、白夜に身を投じてまで、守ってくれた龍生を傷つけるなんて、まさに恩を仇で返すような行為だ。

もし雷神のみんなが、龍生を悪人として取り扱うなら、私が身の潔白を証明しに行かなくちゃ!


「心配すんな。雷神には、やったらやり返す、なんて馬鹿な脳なしはいねえ」

「……じゃあ龍生は無事?」

「ああ……“龍生は”無事だ」

「え……?」

「もうひとりには、多少の制裁が必要だろ」


ニヒルに笑いだした睦斗。

肩を震わせ腕を組む様子は、悪魔そのもの。

絶対ろくなこと考えてないよ!