リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

すると急に睦斗の体温が遠ざかる。

もっと抱きしめて欲しいのに、と残念がっていたその時───


「んっ……!?」


唇に初めての感触がしてびっくりして声が出た。

……キスされた?

驚いて目を見開く私を見て陸斗は笑う。

その表情はこれまで見たことないくらい輝いてて、一番優しく笑ってた。

一方、その瞳にはっきりと映る私はなんだか間抜けな顔をしてる。

これまでにないくらい、驚いてた。

頬に手を添えた形でキスをされた。

優しく柔らかく触れるだけのキス。


「……まだ足りねえ?」


まつ毛の生え際が見えるような至近距離で、睦斗が首を傾げる。


「へ……?」


信じられない状況で、彼は信じられないことを言い出した。


「もう1回して欲しい?」

「えぇっ!?」


恥ずかしがる様子など一瞬たりとも見せず、もう一度私にキスをして来ようとしたのだ!