リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

それを迷いなく開け放せば──沈みゆく夕日。

夕日が海に繋がって、ゆらゆらと光の道が出来てる。

綺麗だ。心が満たされる。

でもこの感情は、独りじゃ覚えられない。

そばに睦斗がいるからこそ、満たされてるんだ。


「睦斗……」


だから、伝えよう。


「守るって言ってくれて、ありがとう。嬉しかったよ。
助けてくれて、ありがとう。睦斗たちがいてくれて本当に良かった」


言葉には力があるってこと。

今は睦斗の為だけに伝えるよ。


「優凛……」


想いに伝えて、まっすぐ向かい合った睦斗の眼は、揺れてた。

夕日と混ざり合って、瞳は瞬間的に色を変える。

その瞳の中に、私がいた。

吸い込まれるように見つめていると、不意に温かさを感じる。


睦斗が、私の腕に触れていた。

それから急に腕を引っ張られ、力強く抱きしめられた。