リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-





数分後、事態は完全に終着した。

白夜は壊滅。残っている者は誰もいない。

意識のある者もない者も、ひとつに固められ縛りあげられている。


「くそがあぁ!放せって言ってんだろうが!」


ここにも、そんな男が1人。


「……っるせえな。睦斗!こいつ黙らせてもいいか?」


璃輝さんが凄味のある顔で睨めば、喚き散らしていた流威も一瞬にして黙り込む。

こいつは白夜のリーダーで、雷神を潰そうと企てていた張本人だ。


「……ダメだ」


流威を懲らしめようと指を鳴らす璃輝さんを止めるのは、漆黒に包まれた睦斗。


「こいつには別の方法で償ってもらう」

「別の方法?……どうするつもりだ」


腕を組んで流威を見下ろしている颯先輩は、横目で睦斗を視界に映す。


「後で話す。それより……」


睦斗は答えを教えないまま、ある場所へと注目した。


「優凛、そこをどいてくれ」


そこは私が立っている場所。

後ろには……危険を顧みず私を助けてくれた龍生がいた。