リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「よっしゃ来たぁぁ!」


すると、誰よりも嬉々として歓喜の声を上げたのは。


「うらあ!」


黒地の特攻服に赤い刺繍。

背中には一騎当千・百戦錬磨の文字が。

中央には“破壊神”と施されてる璃輝さんだった。


「雷神の特攻隊長ナメんじゃねえっ!」


向かってくる大軍をもろともせず殴りかかっていく璃輝さん。

今のとこ10対1だけど、ひとつ拳を振るう度、相手の数が減っていく。

……恐るべし破壊神、その強さは伊達じゃない!



「あーあ……お前が全部倒す勢いでどうすんだよ」


真横を通り過ぎた姿は、妖しい光を放っている人物だった。

特攻服の青い刺繍には“荒神”の文字が。

桜汰先輩だ。


「うるせえな桜汰!お前はそこで見てろ……むぐっ!?」


地獄耳なのか璃輝さんが振り向いた時、その顔を掴んで先を行く人が1人。


「邪魔だ璃輝。どけ」

「いってーよ馬鹿!味方だろうが!」


目を引く黄色の刺繍。親衛隊長の那智だ。

無言で敵を殴り続ける様は──まさに“鬼神”。