リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「先日に引き続きごめん、追われてるの!」


龍生を盾にするように移動して避難する。

すると何事だと言いたげに視線を送ってくる龍生。

状況を説明しているヒマはなさそうだから、助けて欲しいという意思だけを伝えた。


「油断大敵……やな」


すると龍生はゆっくり微笑んだ。

でもそれはいつもの笑顔じゃない。

怖い、目が笑ってない。


「龍、せっ……!?」


笑顔と言葉の意味に疑問に思った時には、もう遅かった。

一瞬強い刺激を受けた後目の前が真っ暗になる。

何が起こったのか分からないまま、今度は首の後ろににぶい痛みを感じ取った。


「油断したな優凛。それから雷神も」


眩んでいく世界。視界を狭めていく私の意識。


「ヒャハハ!やりやがった龍生!」


流威の笑い声がむなしくこだまする。


「俺はお前の敵。残念やけど、俺に頼ったのは間違いやで」