リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「ヘヘッ……お前もつくづく運が悪いよな。流威さんを怒らせちまうなんてよ!」

「まあ安心しろ。てめえはただの…──」

「すみません頭痛いんで帰ります!」」


結局話聞くのがメンドくさくなった私。

無理矢理話をぶち切って路地裏の細い道に入った。


「ああん!?てめえ!」

「あっ!?話聞けや!」

「逃げてんじゃねえ!」


当然のように逃走劇が始まる。


「絶対逃がすんじゃねえ!」

「はぁ?追いかけてくるから逃げるんでしょっ……うわっ!」


背後から迫り来るヤンキーたちに叫んだところで、何かに衝突。

しまった、他に仲間が……!?


「って……龍生!!」


優しい色の茶髪が目の前でさらさら揺れる。

なんとそこに居たのはクラスメイトの龍生だった。


「龍生助けて!」


どうして龍生がここにいるのか。そんなこと全然考えずに助けを求めた。

普段なら誰かに助けを求めるような私じゃない。

でもその時は油断していたんだ。

たまには少しくらい人に頼ってみようと思ったんだ。