「今でも思い出す。
あの澄んだ歌声、あの優しい笑顔」
どこか遠くを見つめながらぽつりと睦斗は呟いた。
睦斗にとって大切な思い出なんだろうな。
一点を見つめて輝く瞳がそれを物語っていた。
「そして抱きしめられながら言われたあの言葉。
いずれ俺にとって生きるための指標となる、あの小さな願いを」
「“願い”って?」
質問したらその綺麗な目がこっちに向いた。
『……いつかきっと睦斗にも、俺が守らなきゃって思える子がきっと見つかる。
一目見て、輝いてるって思ったらきっとそう。
守りたいって感じたら、その人が睦斗の大切な人になる』
……いかにもお母さんが言いそうな言葉だ。
お母さんの歌声と言葉は確かに人の心を動かす力があったから。
「だけどその時は、本気で夢以上に輝いてる人間はいないと思っていたから半信半疑だった。
歌声で心を震わせるような人間は、夢が最初で最後だと考えてた」
もしかして、睦斗にとってお母さんは初恋だったとか?
睦斗も可愛いとこあるじゃん、そう声をかけようとしたけど私の見つめる真剣な瞳に何も言葉が出てこなくなった。
「……お前に会うまでは」
あの澄んだ歌声、あの優しい笑顔」
どこか遠くを見つめながらぽつりと睦斗は呟いた。
睦斗にとって大切な思い出なんだろうな。
一点を見つめて輝く瞳がそれを物語っていた。
「そして抱きしめられながら言われたあの言葉。
いずれ俺にとって生きるための指標となる、あの小さな願いを」
「“願い”って?」
質問したらその綺麗な目がこっちに向いた。
『……いつかきっと睦斗にも、俺が守らなきゃって思える子がきっと見つかる。
一目見て、輝いてるって思ったらきっとそう。
守りたいって感じたら、その人が睦斗の大切な人になる』
……いかにもお母さんが言いそうな言葉だ。
お母さんの歌声と言葉は確かに人の心を動かす力があったから。
「だけどその時は、本気で夢以上に輝いてる人間はいないと思っていたから半信半疑だった。
歌声で心を震わせるような人間は、夢が最初で最後だと考えてた」
もしかして、睦斗にとってお母さんは初恋だったとか?
睦斗も可愛いとこあるじゃん、そう声をかけようとしたけど私の見つめる真剣な瞳に何も言葉が出てこなくなった。
「……お前に会うまでは」



