リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

私にギターを教えてくれた。

私に歌う喜びを教えてくれた。

私に愛を教えてくれた。

世界一、いや、宇宙一大好きな人。


「夢は……お前の母親の名前だろ?」

「うん……」


その通り、安西夢は──私のお母さん。

優しくて強くて、綺麗で憧れの、誰よりも愛しい人。


「初めて歌声を聴いたときから、分かってた。
お前が夢の娘だって」

「……どうして?」

「歌う姿が、優しさが……あの人にそっくりだから」


私がお母さんに似てる?

睦斗はお母さんを知ってるの?


「俺が夢と会ったのは幼い頃だ。
ただ、その歌声は強烈に焼きついてる」


当時の心境を思い出すかのように目を伏せる睦斗。

深く息をついて、彼は語り始めた。