リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「優凛、とりあえずお前こっちに来い」


それに睦斗だけじゃない、雷神のみんながそこにいる。

朝日に照らされ現れたメンバー。

登場の仕方がカッコよくて、まるでドラマのワンシーンみたいだと全く緊張感がないことを考えた。


「……よく俺がいる目の前で、こいつに手ぇ出せたもんだな」


睦斗は私を襲おうとした3人組を睨みつける。

彼らにはその気迫が身の毛もよだつほどの恐ろしさだったらしく。


「……な、なんで?」

「お、おい……今日はここには来ないって話じゃなかったのか!」


プルプル震えながらうろたえてきた。

分かる〜、陸斗って怒ったらめっちゃくちゃ怖いもんね。

いつも喧嘩して怒られて、悠と一緒に震えてるのを思い出してちょっと笑えた。


「朝っぱらから何騒いでんのかと思えば、優凛に絡んでるなんてよ。いい度胸してやがる」

「ヒィッ!藤堂璃輝!?」


みんなの兄貴分・璃輝さんが睨みを効かせるとサァァ、と道が開ける。

この人は相変わらずギャップがすごい。

本当は彼女に振られて泣いちゃうくらいの純情ボーイなのに。