リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「……知らなかったのかよ」

「とんだ世間知らずだな」


四方八方から、呆れ返ってツッコミが入る。


「だってだってお父さんが!そういう系の話は一切してくれないんだもん!」

「親父さん関係ねえ」


言い訳してたら、睦斗までツッコんできやがった。


「あー!道理でお父さんのお友達ヤンキーっぽい人が多いと思った!
やけにバイクに詳しいわけだ」

「その時点で察しろよ」

「よく今まで生きてこれたな」


さまざまな言葉が突き刺さる。

はぁ……自分の注意力の無さと、鈍さ加減に呆れるしかない。

一気に意気消沈した私は、力なくへたりこんだ。


「優凛!?」


心配して龍ちゃんが肩を揺さぶるも、私の魂はすでに抜けている。

ついでに頭のネジはとっくの昔にぶっ飛んでる。


「優凛しっかりしろ。今まで黙ってたのは悪いが、別にショック受けるようなことじゃねえよ」

「15年間生きてて……全く知らなかったなんて……」

「知らなくてもいい事だってあるだろ?」


フォローしようと声をかけてくれる龍ちゃん。

残念ながら、今の私には筒抜けだ。