リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「幹部ぅっ!?あんた幹部だったの!?」

「んだその言い草はぁ!調子乗ってんじゃねえぞ!!」


衝撃の事実に度肝を抜かれて大声を発する。

すると向こうも負けじと声を張る。


「悠……落ち着け」


睦斗が鎮めようとするも、お互いに興奮状態で声が届かなかった。


「嘘だぁ!!」

「嘘じゃねえっ!」

「口悪いし私よりも弱いくせに」

「なんだとゴリラ女!強さだけじゃなくてココが重要なんだよ。
お前は強いかもしれねえけど、頭が足りねえもんな」

「はぁぁ?ムカつく!」


ココ、と言って自分の頭をトントン指先で触れる悠。

こいつ、ほんと性格悪い!


「おい聞いてんのか。2人とも黙れ……」


前触れもなく私たちに向けられた低い声。

血の気が引くような怒気を帯びた声に、やばいと思って私と悠は口を塞いだ。

ぎこちなく首を向けた方向に──


「……いい加減にしろって何度言ったら分かんだよ。
そんなに喧嘩したけりゃ表出ろ。相手してやるよ」


2人が震えあがるほど、憤怒の形相をした睦斗が全力で私たちを睨んでいた。