リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「白夜は……ここ最近勢力を拡げてきた不良グループの名だ」


仕方ない、という感じで話を始めた睦斗。


「最近まで名前も知らないような弱小だったがな…」


どうやらみんなが情報提供してくれるようだ。

ふう、とため息を吐いて颯先輩が一言。


「ああ、ヘタレでクズの集まりだった。
……でも今じゃ、あり得ない速さで勢力を拡大している」


桜汰先輩は、ソファに腕を組んで足を組んで、まるで王子さまの風格でご教授。


「噂によれば、白夜は脳を手に入れたらしい」

「脳……?」

「よく頭の回る頭脳。つまり情報や戦力に長ける参謀がバックにいるって噂だ」


あくまで噂だけどな、と睦斗は視線を逸らした。


「まあそうでも考えねえと、喧嘩もろくに知らねえ連中が、いきなり強くなることなんてあり得ないっすからね!」


悠はいかにも、俺はあいつらより強いんだ!と言いたげに胸を張った。


「それで問題なのが…白夜のリーダーが俺達を舐め腐ってるってことだな」

「おうよ!ここら一帯は雷神が治めてるってのを知って、ふんぞり返ってんだからな。片腹痛いわ!」


睦斗がそういってため息をついた後、璃輝さんが血気盛んに物申す。

ぐっと拳を固める璃輝さん。


「えっ……そのリーダーって強いんですか?」


みんなが喋ってるので、私も調子こいて質問した。


「お前、ガチで分かってねえんだ…」


しかし璃輝さんに本気で呆れられてしまった!