リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「優凛……」


必死に演技に集中して笑いをこらえていたのに、もうダメだった。

だって睦斗も私の下手くそな演技に騙されちゃったから。


「っ……ふふ」

「……優凛?」

「ふふっ、あはは!」


さすがに耐え切れなくなって、高らかに笑った。

龍ちゃんと睦斗はこっちを凝視して、ギョッとした顔をしている。

ほかのみんなの視線も気にせず抱腹絶倒。


「ごめん、バカにしてるわけじゃない。
ふたりそろってヘッタクソな演技に騙されてるのおかしくって」


あーヤバイ、ネジ外れてる。

でもシンクロして首をかしげる2人がおかしくって仕方ない。


「……ハハ、あーあ。笑った笑った」


ひとしきり笑った私は、腰に手を当て一息ついた。

満足して周りを見回すと、そこにいる誰もが先切迫した空気を再度醸し出してしてる。

“こいつ……頭大丈夫か?”と声にしなくても伝わってきた。

ええ、大丈夫ですよ。

多少ネジはぶっ飛んでおりますが。