リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

男の人の足音が近づく。

私は怖くてその正体を確かめられずにいた。


「……俺のせいっす」

「ん、那智?珍しいなどうした」


それに反応したのは那智は敬語を使ってる。

……ということはつまり、雷神の幹部より上の人ってことか。

幹部より上の人って何者なんだ!?


「違います、“龍”さん」


なるほど、リュウさんって言うんだ。

って睦斗、話しかけたらその人私に気づくじゃん!

『部外者が何の用だ』って怒られちゃうよ!


「あ?なんだ睦斗。別にかばい合わなくても謝りゃそれで………ん?」


近づいてきてついに姿を現した声の正体。

暗めのアッシュグレーの髪色に、ぱっちり二重の中にランランと輝く色素の薄い茶色の瞳。

ワシ鼻でちょっと色黒。

そして飛び抜けて高い──190はある長身。



「おま、お前……優凛!?」

「もしかして、龍ちゃん!?」


なんということでしょう。

その人はなんと私の知り合いでした!