リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-





突然停止した振動と爆音。

バイクのエンジンの切る音がしたので、その場に滑り落ちるようにバイク後方から脱出した。

そして地面に四つん這いになって放心状態に。


「優凛、吐くなよ」

「……た…」

「あ?」

「し、死ぬかと……思った」

「ははっ、悪かったって」


笑いながら謝るなんて、許してもらう気ないなこいつ。

腹が立って顔を上げたのに、その満面の笑みがステキ過ぎて反論できない。

くそぅ、美形ってずるい!



「てめえら、遅ぇぞ!」



するとその時、辺りにドスの聞いた男の声が響き渡った。

そこら中に音が反響していく。

どうやらここは大きな倉庫らしい。

あぁ、確かに暴走族と言えば港の近くの空き倉庫にたむろってるイメージがある。


「今日は総会だって言ってんだろうが。
てめえら幹部が遅れると全部予定が狂うんだよ。分かってんのか」


で、問題なのはこの怒ってる男の人が何者なのかってこと。

勝手に連れてこられたけど怒られたらどうしよう……。

まごまごしていたら、陸斗は私を隠すように前に立った。