リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「……大丈夫か?」


ヘルメットをかぶって挙動不審な私を心配してくれた睦斗。

あらやだ、ネジが外れかけて変な行動してた。


「大丈夫、かっこいいなって思っただけ」

「ならいいけど、ちゃんと掴まっとけよ」

「了解です!」


捕まっておけと言われたので後ろから睦斗に抱きついた。

……うん?ちょっと待て。何だこの展開。

まるでカップルみたいじゃないか!

なにやってんの私!今更だけどこの人の後ろに乗せてもらう資格なんて私には……。


「お前さ、ニケツしたことあんの?」


手を離そうとしたら話しかけられた。

えっと、ニケツってバイクの2人乗りのことだよね。


「うん、慣れてるのでご心配なく」

「慣れてるって誰に?」

「ん?お父さんのバイクによく乗せてもらってる」

「……ああ、親父さんか。ならいい」


なんか怒ってるように感じたけど、お父さんって言ったら態度が変わった。

え、お父さんじゃなかったらどうなってたんだ?

やっぱりこの人怖っ。