「全員揃ってるか?」

「睦斗!もちろん全員揃って……ああ!?」


雷神のお2人に保護されながら、なんとか学校を出た私。

学校サボるのは初めてだったし、ココに会えなくなるのが嫌だったけど、私の名前叫んで興奮してる人たちいる学校じゃ、ろくに授業も受けられない。


というわけで、現在。

学校近くの駐車場らしきところで、睦斗の後ろに隠れております。


「なんでてめえがいるんだよ、おいコラァ!」


しかし速攻おサルに発見された。


「悠、俺が連れてきたんだ。文句言うんじゃねえ」


とたんに『マジかよ…』という顔をするサル。

あんたはどんだけ私のことが嫌いなんだよ!


「……連れて行くのか?」


すると颯先輩が少し心配そうな顔で陸斗に尋ねる。