「那智、そろそろ行くぞ。……ん?優凛?」
そこには目鼻立ちのはっきりしたイケメンが。
って、雷神のボスの睦斗じゃん。
焦った〜、あの群衆がついに屋上に強行突破してきたのかと。
「……お前、なんでそんなビビってんだよ」
「い、いえなんでもないです」
「てかまだ敬語かよ。よそよそしいからタメ口でいいって」
「ひぇっ、恐れ多くて無理です!」
それにしてもイケメンすぎてこの人苦手だ。
距離が近いし、いい匂いするし声もいい。
油断すると赤面しそうになるから直視できない。
だけど睦斗は「なんで?」とさらに距離を縮める。
やめて、これ以上近寄らないでってば!
「睦斗、そろそろ時間だろ」
すると那智から助け舟が出された。
ふう、危なかった。赤面してからかわれる所だった。



