「いえ。でしたら、お金を支払います。無償でいただくわけには参りません」

「いいのいいの、あなたにプレゼントさせてくださいな。〝フィーリア・ウィーティス〟の花言葉は、『甘い初恋』『探し求めた番』。それから……『あなたは私だけのもの』。……お嬢様、大切になさってね。ふふふっ」

「…………ありがとうございます」

 お喋りを終えた二人から優しげな視線を向けられて、私は首をかしげる。
 今日は素敵なお店に出会えて良かったな、と私の心は温かくなったのだった。