私は先ほどアルトに選んでもらった妖精蝋燭の会計を任せて、色とりどりの商品が並ぶ棚を見に行くことにした。
「う〜ん、どれにしようかしら?」
悩んでいる最中にも、ターラさんとアルトバロンの声が聞こえてくる。会話の内容までは聞こえないけれど、どうやら話が弾んでいるようだ。
「ララント夫人。ひとつだけ質問をしてもよろしいでしょうか?」
「ええ、なんでもどうぞ」
「獣人避けは、使用されていないんですね」
「獣人避け? もちろんですとも! なぜそんなものを入れる必要があるのです。獣人族、人族、精霊族……すべての人々に、蝋燭の灯は平等ですよ。これは平和の光です」
「……申し訳ございませんでした、不躾な質問をお許しください」
「よいのですよ。きっと、嗅いだことがあるからこその質問でしょうから。
さあ、あなたには特別にこれを。〝フィーリア・ウィーティス〟の妖精蝋燭は、ひとつだけではなくて番で揃えなくては」
「う〜ん、どれにしようかしら?」
悩んでいる最中にも、ターラさんとアルトバロンの声が聞こえてくる。会話の内容までは聞こえないけれど、どうやら話が弾んでいるようだ。
「ララント夫人。ひとつだけ質問をしてもよろしいでしょうか?」
「ええ、なんでもどうぞ」
「獣人避けは、使用されていないんですね」
「獣人避け? もちろんですとも! なぜそんなものを入れる必要があるのです。獣人族、人族、精霊族……すべての人々に、蝋燭の灯は平等ですよ。これは平和の光です」
「……申し訳ございませんでした、不躾な質問をお許しください」
「よいのですよ。きっと、嗅いだことがあるからこその質問でしょうから。
さあ、あなたには特別にこれを。〝フィーリア・ウィーティス〟の妖精蝋燭は、ひとつだけではなくて番で揃えなくては」