追憶ソルシエール


「もう12月だよーーー」

「早いよね」

「クリスマスどこデート行くの?」

「あ、」

「え、まさかまだ決まってないの?」

「そういえばそんな話してなかったなって」


凌介くんと付き合って初めてのクリスマスだ。時間の流れは本当に早いと再び実感する。



「去年はどこ行ったっけ?」

「去年はまだ付き合ってないよ」

「そうだった」


去年のクリスマスはたしか、家族と過ごした。彼氏と過ごす友達を見てると羨ましいと思ったけど、今年は私も幸せなクリスマスを過ごせる。


「もうあんまり時間残ってないよー」

「そうだよね」

「マイペースだなお互い」



そういえばどこに行こうかとかそういう話してないし、そもそもクリスマスにデートしようという話題もない。けれどなんとなく、凌介くんと過ごすんだろうなという感覚はあった。


「イルミネーションの話とかしないの? 最近街中カップルを祝福してるじゃん」

「祝福って」

言い方。もっと他にいい言い方はないのか。


「世莉好きじゃん、イルミネーションとか」

「うーん、誘ってみようかな」

イルミネーションは好き。冬の雰囲気も、きらきらしているのも。見ているだけで心がウキウキするから。