「あけましておめでとう、くー」

 ダッフルコートを着た智樹は右手を軽く上げて近寄りながら新年のあいさつをしてきた。

「あけましておめでとう」

 美利もベンチから立ち上がりながら挨拶をする。

「早いな、だいぶ待たせたか?」

「そんなことはないけど、早く来たのは僕が自分で空を見たかったから。
 でも流石に季節を考えないと寒いね」

 美利は笑って返事をする。

 智樹の後ろから数人が近付いてくるのが見える。

 そのうちの一人は琢己だ。そして和巳と……竜。