彼の視線は教室の中にあった。 美利もつられて教室内を眺めると、そこにはさっきまで誰も居なかったはずが数人のクラスメイトがこちらを見ていた。 「見られてる…」 彼がそう呟いたかと思うと両手を両頬に当て、『いやん』と色気を交えて呟いた。 「お前がそれを言うのか」 思いがけぬ言葉につい突っ込んでしまった美利に彼は再び質問してくる。 「で、どうしてお友達さんなんだ?」 「一番最初にぶつかったから」 見知らぬ彼にとっては全く意味の解らない言葉を残し、美利の高校一日目は終了した。