不意に社用のスマホが鳴って、慌てて私は通話ボタンをタップした。
『岸さん、これで午前の業務は落ち着きましたので、今から戻ります。昼食の準備をお願いします』
『え…! あ、はい…!』
昼食…!
そう言われればそうだった。
今は十時。まだ早いけれど、今日は午後からの予定が詰まっているから昼食はオフィスで早めにとることになっていた。
…どうしよう、スケジュールの整理や他の業務のことで追われていて、まだ昼食の注文をしていなかった。
「どうしたの? 芽衣子ちゃん」
おろおろし始めた私に気付いて、近くでデスクワークをしていた亮子さんが話しかけてきてくれた。
泣きそうになりながら事情を言うと、
「あ、大丈夫よ。こんな時のためにいつもお世話になっている定食屋さんがあるから」
亮子さんの持ち前の満面の笑みが返ってきた。
「雅己御用達のいつものお店だと融通が利かないんだけれど、そこの定食屋さんはこういう時の対応がすっごく早くてね~いつもお世話になっているの。ええと、今日は暑いからさっぱりをお求めかしらね~。打ち合わせが多い日はスタミナ付けたがるから揚げ物でも付けると喜ぶわよ」
と、すぐにお蕎麦と天ぷらのセットを注文する亮子さん。
『岸さん、これで午前の業務は落ち着きましたので、今から戻ります。昼食の準備をお願いします』
『え…! あ、はい…!』
昼食…!
そう言われればそうだった。
今は十時。まだ早いけれど、今日は午後からの予定が詰まっているから昼食はオフィスで早めにとることになっていた。
…どうしよう、スケジュールの整理や他の業務のことで追われていて、まだ昼食の注文をしていなかった。
「どうしたの? 芽衣子ちゃん」
おろおろし始めた私に気付いて、近くでデスクワークをしていた亮子さんが話しかけてきてくれた。
泣きそうになりながら事情を言うと、
「あ、大丈夫よ。こんな時のためにいつもお世話になっている定食屋さんがあるから」
亮子さんの持ち前の満面の笑みが返ってきた。
「雅己御用達のいつものお店だと融通が利かないんだけれど、そこの定食屋さんはこういう時の対応がすっごく早くてね~いつもお世話になっているの。ええと、今日は暑いからさっぱりをお求めかしらね~。打ち合わせが多い日はスタミナ付けたがるから揚げ物でも付けると喜ぶわよ」
と、すぐにお蕎麦と天ぷらのセットを注文する亮子さん。



