あの手をとってからずっと、私の胸には後悔が残っていた。 あの数時間後、私は彼と身体を重ねた。初めて男の人を知った。 私を染めた人。 名前さえ知らないのに、ふたたび会う手段も無いのに、私の記憶から彼を消し去ることができなかった。 真っ白だった私の心に、彼のすべてが焼き付いてしまった。 これは罰だと思った。 自棄になって身の丈に合わないことをした罰。 私はこの先ずっと後悔と彼へ未練を持て余したまま生きていかなければならない―――そう思っていたのに。 『けして君を離さない』